SNOWFLAKE NEW FEATURE / PRACTICAL BRIEF

Snowflake Data Clean Rooms 17.6:外部・Icebergテーブル共有と更新競合処理を改善

Snowflake Data Clean Rooms updates

2026-08-20機能アップデート

Cross-Cloud Auto-Fulfillment利用時も同一リージョンへ外部・Icebergテーブルを共有でき、承認処理と競合検知も改善

Snowflake Data Clean Rooms API Version 17.6では、Cross-Cloud Auto-Fulfillmentを利用するクロスリージョンコラボレーションで、外部テーブルやApache Icebergテーブルを参照するデータ提供を共有できるようになりました。ただし、共有先はコラボレーション所有者と同じリージョンの参加者に限られます。レガシーWebアプリケーションから複数のidentity connectorおよびactivation connectorが削除されました。さらに、連続する更新リクエストの承認処理と、競合するEdit Collaborationリクエストの失敗検知が改善されています。

CHANGE TYPE
機能アップデート
PRIMARY AUDIENCE
Data Clean Roomsのコラボレーション所有者・プロバイダー
AVAILABILITY
Clean Rooms API Version 17.6
01

なぜ重要か

従来は、外部テーブルやIcebergテーブルを参照するデータ提供を、Cross-Cloud Auto-Fulfillment利用時の同一リージョンの参加者へ共有できませんでした。また、複数の更新リクエストを承認すると、保留中の別リクエストがversion checkで失敗する場合がありました。今回の更新により、対応範囲と承認フローの扱いが変わり、競合するEdit Collaborationリクエストは他の変更適用時点でFAILEDになります。

02

対象となるチーム

  • Data Clean Roomsのコラボレーション所有者・プロバイダー
  • コラボレーション参加者・コンシューマー
  • Data Clean Rooms APIを運用するプラットフォーム/データエンジニアリングチーム
  • 広告配信・identity連携を管理するマーケティングテクノロジーチーム
03

提供条件

  • Clean Rooms API Version 17.6
  • 提供ステータスはリリースノートに記載なし
  • エディションおよびリージョン要件はリリースノートに記載なし
  • 外部テーブル・Icebergテーブルの共有は、Cross-Cloud Auto-Fulfillment利用時にコラボレーション所有者と同じリージョンの参加者が対象
  • プライベートプレビュー機能についても更新があるが、対象機能および利用条件はリリースノートに記載なし
04

ユースケース

  • 同一リージョンの広告主・パートナー間で、外部テーブルを参照するデータ提供を使った分析コラボレーションを構成する。
  • Apache Icebergテーブルを既存データ基盤として利用している組織が、同一リージョンの参加者とData Clean Rooms上でデータを連携する。
  • Add Template、Remove Template、Link Data Offering、Unlink Data Offeringを複数承認する運用で、承認順序による不要なversion check失敗を減らす。
  • 複数担当者が同時にEdit Collaborationを申請する運用で、競合リクエストをFAILEDとして早期に検知し、更新後のコラボレーション仕様に対して再申請する。
  • レガシーconnectorに依存する広告・identity連携を棚卸しし、残存するTransUnion、Google Ads、Meta Ads Manager、または代替手段への移行計画を確認する。
05

仕組みと使い方

外部テーブルまたはApache Icebergテーブルを参照するdata offeringを作成し、Cross-Cloud Auto-Fulfillmentを利用するクロスリージョンコラボレーションで共有します。共有対象はコラボレーション所有者と同じリージョンの参加者に限られます。

更新リクエストは、Add Template、Remove Template、Link Data Offering、Unlink Data Offeringであれば、保留中の別リクエストと連続して任意の順序で承認できます。一方、Edit Collaborationは特定バージョンのcollaboration specに基づくため、別の変更が先に適用されるとFAILEDになります。VIEW_UPDATE_REQUESTSdetails列で失敗理由を確認し、更新後のコラボレーションに対してEdit Collaborationを再申請します。API環境の更新方法やバージョン確認SQLは、このリリースノート本文に記載されていません。

06

導入ステップ

  1. 利用中のコラボレーション、data offering、テーブル種別、参加者のリージョンを棚卸しする。
  2. 外部テーブルまたはIcebergテーブルを参照するdata offeringを、同一リージョンの参加者向けに検証する。
  3. Add Template、Link Data Offeringなどの連続承認をテストし、従来の運用手順との差分を確認する。
  4. Edit Collaborationを複数担当者が同時に申請するケースを再現し、VIEW_UPDATE_REQUESTSstatusdetailsを確認する。
  5. 削除されたlegacy connectorの利用有無を確認し、必要に応じて残存connectorまたはCollaboration API対応の連携へ移行計画を作成する。
07

運用上の注意

  • 外部テーブルおよびIcebergテーブルを参照するdata offeringは、他のクラウドやリージョンの参加者には共有できません。
  • Legacy identity connectorのうちLiveRamp、Acxiom、Merkury、PAIRはWebアプリケーションから削除され、TransUnionのみ利用可能です。
  • Legacy activation connectorでは、Google DV360、LiveRamp、The Trade Desk、Yahoo DSPがプロバイダーおよびコンシューマーのWebインターフェースから削除されています。
  • Google AdsとMeta Ads Managerは引き続きサポートされますが、Collaboration API経由での利用が前提です。
  • Edit Collaborationの競合は自動的に解決されません。FAILED後に、最新のコラボレーション仕様を基に再申請する必要があります。
08

制約事項

  • 外部テーブルおよびIcebergテーブルについて、Data Clean Roomsではこれらのオブジェクト種別のレプリケーションがサポートされないため、他クラウド・他リージョン共有には対応しません。
  • 削除されたlegacy identity connectorおよびlegacy activation connectorは、今回のリリースノート記載のWebインターフェースでは利用できません。
  • Edit Collaborationリクエストは引き続きversion checkの対象で、先行する変更によって適用できなくなります。
  • エディション、提供リージョン、一般提供・プレビューなどの詳細な提供条件はリリースノートに記載なしです。
  • プライベートプレビュー機能の更新が含まれますが、個別機能の名称・利用条件・サポート範囲はリリースノートに記載なしです。
09

次に確認すること

  • 公式のconnectors documentationで、現在利用可能なidentity connectorおよびactivation connectorと移行要件を確認する。
  • Collaboration APIの更新・承認リクエスト仕様とVIEW_UPDATE_REQUESTSdetails列を確認し、競合時の再申請手順を検証する。
  • 対象アカウントでClean Rooms API Version 17.6が適用されているか、公式のAPIバージョン管理ドキュメントと照合する。
  • 実データを使わない検証用コラボレーションで、リージョン制約、外部/Icebergテーブル参照、連続承認の挙動を確認する。

公式情報

仕様・提供条件は更新される可能性があります。導入前に必ず公式リリースノートを確認してください。

https://docs.snowflake.com/release-notes/2026/other/2026-08-20-dcr