SNOWFLAKE NEW FEATURE / PRACTICAL BRIEF

1つのタグで複数分類を管理する Multi-value tags

Multi-value tags (General availability)

2026-08-25機能アップデートGeneral availability

データ管理者は、同じオブジェクトに複数のデータソースやコンプライアンス要件をタグ付けし、値を追加・削除・検索できます。

Multi-value tags は、1つの tag に複数の string 値を割り当てられる機能です。相互排他的ではない複数の分類を、同じタグで管理できます。タグ作成時に MULTI_VALUE = TRUE を指定し、ADD VALUE と DROP VALUE で値を変更します。タグ伝播では、multi-value tags に限り ON_CONFLICT = MERGE を利用できます。

CHANGE TYPE
機能アップデート
PRIMARY AUDIENCE
データガバナンス担当者
AVAILABILITY
提供ステータス: General availability
01

なぜ重要か

従来、複数のデータソースやコンプライアンス要件を表すには、タグを分けるか、単一値の運用で情報を失わない設計が必要でした。この機能により、同じタグへ複数の分類値を保持し、値単位で追加・削除や包含確認を行えるようになります。

02

対象となるチーム

  • データガバナンス担当者
  • セキュリティ・コンプライアンス担当者
  • データカタログ・メタデータ管理チーム
  • Snowflake 管理者・基盤運用チーム
03

提供条件

  • 提供ステータス: General availability
  • エディション: リリースノートに記載なし
  • リージョン: リリースノートに記載なし
  • 前提機能・必要なクライアントバージョン: リリースノートに記載なし
04

ユースケース

  • 複数のデータソースを持つオブジェクトに、CRM、ERP、外部パートナーなどの値を同じタグで付与する。
  • 1つのテーブルやカラムに、GDPR、CCPA、社内機密情報など複数のコンプライアンス要件を付与する。
  • タグ伝播時に複数の上流オブジェクトの分類値を統合し、ON_CONFLICT = MERGE で競合値を扱う。
  • 特定の分類値を含むオブジェクトを判定するため、SYSTEM$TAG_VALUE_CONTAINS でタグ値の包含を確認する。
05

仕組みと使い方

まず tag を MULTI_VALUE = TRUE で作成します。その後、ADD VALUE で値を追加し、DROP VALUE で値を削除します。タグ伝播で競合値を統合する場合は、multi-value tags に対してのみ ON_CONFLICT = MERGE を指定できます。特定の値を含むかどうかは SYSTEM$TAG_VALUE_CONTAINS で確認します。リリースノートには完全な SQL 構文例は記載されていないため、実装時は公式の Multi-value tags ドキュメントで構文と権限を確認してください。

操作の要素:
- tag 作成時: MULTI_VALUE = TRUE
- 値の追加: ADD VALUE
- 値の削除: DROP VALUE
- タグ伝播の競合処理: ON_CONFLICT = MERGE
- 特定値の包含確認: SYSTEM$TAG_VALUE_CONTAINS

06

導入ステップ

  1. 複数値で管理したい分類を選定し、既存の単一値タグから移行するか新しいタグを作成するかを決める。
  2. テスト環境で MULTI_VALUE = TRUE を指定した tag を作成する。
  3. ADD VALUE と DROP VALUE による値の追加・削除を検証する。
  4. タグ伝播を利用する場合は、競合時の動作として ON_CONFLICT = MERGE を設定し、結果を確認する。
  5. SYSTEM$TAG_VALUE_CONTAINS による特定値の判定と、既存のタグ参照処理への影響を確認する。
  6. 権限、エディション、リージョンの適用条件を公式ドキュメントまたは Snowflake Support で確認してから本番適用を判断する。
07

運用上の注意

  • MULTI_VALUE = TRUE はタグ作成時に指定する必要があるため、既存タグを変更して移行できるかは公式ドキュメントで確認してください。
  • タグ伝播の競合処理で ON_CONFLICT = MERGE を利用できるのは multi-value tags のみです。
  • 値の追加・削除により、タグを参照する分類処理や下流のガバナンス運用の判定結果が変わる可能性があります。
  • ADD VALUE、DROP VALUE、SYSTEM$TAG_VALUE_CONTAINS の正確な SQL 構文と必要権限はリリースノートに記載されていません。
08

制約事項

  • エディション、リージョン、利用可能になるタイミングに関する詳細はリリースノートに記載なしです。
  • multi-value tags が利用できる対象オブジェクト、値の個数・長さ、既存タグからの移行可否はリリースノートに記載なしです。
  • ON_CONFLICT = MERGE は multi-value tags に限って利用可能で、単一値タグには適用できません。
  • タグ値の包含確認は SYSTEM$TAG_VALUE_CONTAINS の利用が示されていますが、戻り値や NULL・大文字小文字の扱いはリリースノートに記載なしです。
09

次に確認すること

  • 公式の Multi-value tags ドキュメントで、CREATE TAG、ADD VALUE、DROP VALUE の完全な構文と必要権限を確認する。
  • タグ伝播の対象範囲、ON_CONFLICT = MERGE の統合ルール、競合時の挙動を検証する。
  • 対象アカウントでエディション、リージョン、ロール権限の適用条件を確認する。
  • 代表的なデータソース分類とコンプライアンス分類をテスト環境で登録し、既存のタグ参照・監査処理への影響を確認する。

公式情報

仕様・提供条件は更新される可能性があります。導入前に必ず公式リリースノートを確認してください。

https://docs.snowflake.com/release-notes/2026/other/2026-08-25-multi-value-tags-ga