なぜ重要か
従来は、ML Jobsで指定できるartifact repositoryが単一に制限されていました。また、MLflow 3.xモデルをRegistryで扱う際の対応状況が課題になり得ました。今回の更新により、複数リポジトリを使うジョブ構成と、MLflow 3.xモデルのRegistry運用を検証できるようになります。依存関係が欠落してデプロイ済みモデルが必要なパッケージを失う問題も修正対象です。
対象となるチーム
- MLプラットフォーム/MLOps担当チーム
- MLflowモデルの登録・デプロイを管理するデータサイエンスチーム
- ML Jobsの実行基盤とartifact管理を担当するクラウド基盤チーム
- Snowpark Container Servicesへのモデルデプロイを担当する運用チーム
提供条件
- バージョン1.51.0として2026年8月12日に公開
- 提供ステータスはリリースノートに記載なし
- 必要なSnowflakeエディションはリリースノートに記載なし
- 利用可能なリージョンはリリースノートに記載なし
- MLflow 3.xモデルの対応範囲、必要なサーバー側要件、権限要件はリリースノートに記載なし
ユースケース
- 社内Artifact Repositoryと外部または用途別Repositoryを併用するML Jobで、依存パッケージやモデル成果物の取得先を複数指定する。
- MLflow 3.xで管理しているモデルをSnowflake Model Registryへログ記録し、Snowflake上で実行する運用を検証する。
- MLflowモデルをSNOWPARK_CONTAINER_SERVICESへデプロイし、pip依存関係が保持された状態で推論できることを確認する。
- 既存のMLflowモデル移行計画で、モデル形式や依存パッケージの差異を小規模な検証環境で確認する。
仕組みと使い方
ML Jobsでは、artifact_repositories に単一のRepositoryではなくRepositoryのリストを指定します。具体的なジョブ作成APIや引数の完全なコード例は、このリリースノートには掲載されていません。Registryでは、MLflow 3.xモデルをログ記録し、実行する機能が追加されていますが、使用可能なモデル形式、API呼び出し、対応するMLflow機能の詳細は関連するSnowflake ML公式ドキュメントで確認してください。パッケージ自体の入手元と署名を検証する場合は、PyPI等から配布ファイルを取得し、GitHub Releasesの対応する.sigファイルとcosign verify-blobを使用します。リリースノートに掲載されたコマンド例は1.27.0用のため、検証対象バージョンのファイル名へ置き換えてください。
導入ステップ
- 検証環境の
snowflake-ml-pythonを1.51.0へ固定し、既存コードと依存パッケージの互換性を確認する。 - ML Jobsで複数のartifact repositoriesを指定する最小ジョブを作成し、各Repositoryから必要な成果物を解決できるか検証する。
- MLflow 3.xで作成した代表モデルをRegistryへログ記録し、モデルの読み込みと推論を確認する。
- SNOWPARK_CONTAINER_SERVICESを対象にデプロイし、pip依存関係がモデル実行環境へ引き継がれているか確認する。
- 本番適用前に、Snowflake公式ドキュメントで権限、対応リージョン、MLflow機能の対応範囲を確認する。
運用上の注意
- 複数Repositoryを指定できることは明記されていますが、検索順序、同名成果物の優先順位、認証設定はリリースノートに記載されていません。
- MLflow 3.xモデルの対応は追加されていますが、すべてのMLflow 3.x機能やモデル形式が利用できるとはリリースノートに記載されていません。
- SNOWPARK_CONTAINER_SERVICES向けの依存関係不具合は修正されていますが、既存デプロイを更新して依存パッケージの実体を再確認してください。
- パッケージ署名の検証例は1.27.0向けであり、1.51.0では対応する公開鍵・署名ファイル名を確認する必要があります。
- 非公開機能の変更はこのリリースノートに含まれないため、ソースコード上の機能だけを根拠に導入判断しないでください。
制約事項
- Preview段階であるとの記載はありません。提供ステータス自体もリリースノートに記載なしです。
- エディション、リージョン、アカウント設定、権限などの利用条件はリリースノートに記載されていません。
- MLflow 3.xのサポート対象となるモデル種別、API、依存関係仕様、既知の非対応機能はリリースノートに記載されていません。
- artifact repositoriesの最大数、Repository間の解決ルール、利用できるRepository種別はリリースノートに記載されていません。
- 既存の非推奨APIについては、
FileSet、CortexのCamelCase関数名、partitioned_inference_api、additional_payloads、HuggingfacePipelineModelが将来削除予定です。
次に確認すること
- Snowflake ML公式のMLflowモデルRegistry関連ドキュメントで、MLflow 3.xの対応モデル形式と利用APIを確認する。
- ML Jobsの
artifact_repositories仕様で、複数Repositoryの認証、優先順位、権限要件を確認する。 - 検証アカウントでMLflow 3.xモデルのログ記録・実行とSNOWPARK_CONTAINER_SERVICESへのデプロイをテストする。
- Snowflakeのエディション、リージョン、クライアント/サーバー側バージョン要件を公式の機能情報で確認する。
公式情報
仕様・提供条件は更新される可能性があります。導入前に必ず公式リリースノートを確認してください。
https://docs.snowflake.com/release-notes/clients-drivers/snowpark-ml-2026